接続台数がわかる!ポケットWi-Fiの速度影響
- 株式会社 デザイノ
- 9月29日
- 読了時間: 15分

▶︎1. ポケットWi-Fiの接続台数とは

1.1 接続台数の意味と上限
ポケットWi-Fiを選ぶときに必ず出てくるのが「同時接続台数」という数字です。これは、その端末に一度に何台までスマホやパソコンをつなげられるかを表しています。
たとえば、上限が10台とあれば、10台の機器を同時にインターネットに接続できるという意味になります。
ただし、ここで注意したいのが「接続できる」ことと「快適に使える」ことは別という点です。上限台数まではつなげられても、実際に通信速度が十分に出るかどうかは使い方や環境によって変わってきます。接続台数はあくまで目安であり、人数や利用シーンを考えて選ぶことが大事です。
よくある勘違いは次の3つです。
上限台数までなら速度が落ちないと思ってしまう
端末ごとの性能差を気にせずに選んでしまう
使う環境(自宅・外出先・屋内外)による影響を軽視してしまう
こうした勘違いを避けるためには、以下のような点を押さえると安心です。
端末の最大接続数を確認するだけでなく、実際にどのくらいの人数で使うのかを想定する
動画視聴やゲーム利用が多い場合は、余裕をもった接続数を確保する
長時間の利用や複数人での利用を考えるなら、バッテリー持ちやWi-Fi規格もチェックする
たとえば、家族でリビングに集まり、それぞれがスマホやタブレットを使いながら、1人はパソコンでオンライン会議をしているシーンを想像してみてください。
すぐに接続数が5台以上になり、知らないうちに端末の限界に近づいてしまいます。このように、数字だけでなく実際の利用シーンを具体的にイメージしておくことが大事なんです。
1.2 同時接続が多い状況の例
ポケットWi-Fiは1人で使うときは快適でも、複数人で同時に接続すると途端に速度が落ちることがあります。特に、同時接続が増える場面は日常の中で意外と多いものです。
代表的な状況を挙げると次の通りです。
家族で自宅利用しているときに、テレビで動画配信を流しながら、子どもがタブレットでゲームをするケース
友人との旅行中に、みんながスマホで地図を確認したりSNSを利用したりするケース
在宅勤務でオンライン会議をしつつ、別の部屋で家族が動画を視聴しているケース
どれも身近な場面ですが、同時に使うと通信は「分け合い」になります。そのため、速度が半分以下になってしまうことも珍しくありません。接続台数が多い状況では、全員が快適に使えるとは限らないのです。
よくある問題点と解決策を整理するとこうなります。
問題① 動画が止まる、画質が落ちる
→ 対策:動画視聴は1人ずつに制限する
問題② 会議中に音声が途切れる
→ 対策:優先的に会議端末だけ接続させる
問題③ ゲームの遅延が発生する
→ 対策:有線LAN対応なら有線接続を活用する
忙しい朝、家族全員がニュース動画やSNSをチェックすると一気に接続台数が増えます。ちょっとした使い方の工夫で、ストレスなくWi-Fiをシェアできるようになります。
▶︎2. 接続台数が通信速度に与える影響

2.1 帯域分割による速度低下
ポケットWi-Fiに複数台を同時接続すると、通信速度が落ちやすくなる大きな理由が「帯域分割」です。インターネットの回線速度には限界があり、複数の端末が同時に使うと、その限られた帯域を分け合うことになります。
例えば、1台で使えば30Mbps出ていた回線でも、5台で同時に使うと1台あたり6Mbps程度にまで落ちることがあります。動画視聴やオンライン会議なら問題ない速度ですが、複数人が高画質動画を同時に見れば一気に遅延や停止が発生します。
接続台数が増えるほど、通信の分け前が少なくなり速度が落ちやすいのです。
よくある失敗パターンと対策を整理すると次の通りです。
失敗①
家族全員で動画を同時再生
→ 対策:画質を標準に落とす、時間をずらす
失敗②
会議とゲームを同時に利用
→ 対策:重要な用途に回線を優先する
失敗③
スマホやタブレットを常時接続しっぱなし
→ 対策:使わない端末はWi-Fiをオフにする
特にありがちなのが「繋いでいるだけで使っていない端末」が帯域を圧迫しているケースです。夜に家族が同時に利用すると「急に遅くなった」と感じるのは、この帯域分割の影響が大きいと言えます。
2.2 端末の性能・Wi-Fi規格がボトルネックになるケース
接続台数が増えたときに速度が落ちる原因は、回線の帯域だけではありません。実はポケットWi-Fi本体の性能や、採用されているWi-Fi規格によっても大きく左右されます。
たとえば、古いWi-Fi端末だと同時に10台まで接続できると書かれていても、CPUやメモリの処理性能が低く、実際には5台程度でも動作が不安定になることがあります。また、Wi-Fi規格が古い「IEEE 802.11n」までしか対応していない端末では、理論上の速度も遅く、接続台数が多いとすぐに限界に達してしまいます。
端末性能や規格が古いと、回線速度が十分でも実際の利用が快適にならないことがあるのです。
よくある問題点とその解決策は以下の通りです。
問題①
端末自体が熱を持ち、速度が急激に落ちる → 解決策:長時間利用のときは冷却しやすい場所に置く
問題②
古いWi-Fi規格しか対応していない → 解決策:最新のWi-Fi 5(ac)やWi-Fi 6対応端末を選ぶ
問題③
スマホやPCが古く、端末側が速度に対応できない → 解決策:接続する機器の規格も確認する
たとえば、在宅ワークでオンライン会議をしているのに、動画が途切れたり音声が途切れたりする場合、必ずしも「回線速度不足」だけが原因ではなく、ポケットWi-Fi端末の処理能力や規格が影響しているケースも多いです。
2.3 電波干渉・環境による悪化
ポケットWi-Fiの接続台数が多いとき、速度低下をさらに悪化させるのが「電波干渉」と「利用環境」です。Wi-Fiは無線通信のため、周囲の環境や障害物に大きく影響を受けます。
特に注意したいポイントは次の3つです。
同じ周波数帯を使う機器の干渉
電子レンジやBluetooth機器は2.4GHz帯を使っているため、Wi-Fiと干渉して速度が落ちやすくなります。
壁や床などの障害物
鉄筋コンクリートや分厚い壁があると、Wi-Fi電波が届きにくくなり、離れた部屋では極端に速度が落ちることがあります。
人の集中利用が多い時間帯
夜のゴールデンタイムなどは周辺の利用者が増えるため、回線自体が混雑して速度低下につながります。
こうした状況で接続台数が多いと、もともと分け合う速度がさらに落ち、動画が止まったり、会議中に音声が途切れたりといったトラブルにつながります。環境要因と接続台数の影響は掛け算のように作用するため、工夫が必要です。
対策としては、以下のような方法があります。
可能であれば5GHz帯のWi-Fiを利用する
端末は部屋の中央や高い位置に設置する
人が集中する時間帯は大容量の通信を避ける
たとえば、自宅のリビングでは快適に使えても、隣の部屋に移動すると急に遅くなることがあります。これは壁や家具の配置による電波の減衰が影響しているケースです。ちょっと置き場所を変えるだけで速度が改善することもあるので、環境を意識するだけで利用体験がぐっと良くなります。
▶︎3. 接続台数別の目安と実際の使い方

3.1 1〜3台の場合:快適度の目安
ポケットWi-Fiを1〜3台で利用する場合は、ほとんどの端末で快適に通信できます。スマホ1台とノートパソコン1台を接続するようなシンプルな使い方なら、速度低下を体感することは少ないでしょう。
特に以下のような利用は問題なく行えます。
SNSの閲覧や投稿
ネット検索やメールのやり取り
動画の標準画質再生
音楽ストリーミング
1〜3台程度なら、ポケットWi-Fiの性能を大きく超えることは少なく、安定した通信が期待できます。
ただし、油断は禁物です。よくある落とし穴は次の通りです。
バックグラウンドでアプリが自動更新して通信を圧迫している
パソコンのソフトやOSが大容量のアップデートを始めてしまう
高画質動画やオンラインゲームを長時間利用してしまう
こうした場合、たとえ接続が2台でも速度が急に落ちることがあります。解決策としては、利用する前に自動更新をオフにしたり、大きなファイルのダウンロードは夜間や人が少ない時間にずらしたりするのが有効です。
たとえば、カフェでノートPCとスマホを同時に使いながら作業するシーンを想像してください。PCではオンライン会議、スマホではチャットの通知確認。この程度ならほぼ問題なく動作し、ストレスのない通信環境を保てます。
3.2 4〜7台の場合:動画・ゲームなど重め用途を含むケース
ポケットWi-Fiに4〜7台を接続すると、通信速度は一気にシェアされるため、用途によって快適さに差が出てきます。特に動画やオンラインゲームといった通信量の大きい使い方が混ざると、速度低下を体感しやすくなります。
この台数で想定される利用シーンは次のようなものです。
家族がリビングでそれぞれスマホやタブレットを利用
パソコンで動画会議をしながら、別の端末で動画配信を視聴
ゲーム機でオンラインプレイを楽しみつつ、他の端末でSNSや音楽ストリーミング
4〜7台の接続では、軽い用途なら問題なくても、重い通信が同時に発生すると遅延や画質低下が起こりやすいのが特徴です。
よくある問題点は以下の通りです。
動画が頻繁に止まる
会議中に音声や映像が途切れる
ゲームの動作が不安定になる
解決策としては、次のような工夫が効果的です。
動画は画質を標準以下に設定する
会議やゲームの時間はできるだけ重ならないように調整する
利用していない端末のWi-Fiはオフにしておく
たとえば、夕食後の時間帯に家族全員が動画を見たり、誰かがオンラインゲームをしていたりすると、急に「遅い」と感じることがあります。そんなときは画質を落とすだけで改善することも多く、ちょっとした工夫が快適さを左右します。
3.3 8〜10台以上の場合:注意点・使い方
ポケットWi-Fiに8〜10台以上を同時接続すると、速度低下はほぼ避けられません。端末が許容する最大数に近づくほど、1台あたりに割り当てられる帯域が小さくなり、通信が重くなる傾向があります。
この台数で起こりやすい状況は次のようなものです。
家族全員のスマホ、タブレット、PC、ゲーム機を一斉に接続
旅行や出張でグループ全員が共有して利用
社内や小規模オフィスで一時的に共用
8台以上では「つながる」ことはできても「快適に使う」のは難しい場面が増えます。
よくある問題点と対策をまとめると次の通りです。
動画再生が低画質でも止まる
→ 対策:再生する人数を制限する
オンライン会議で頻繁に途切れる
→ 対策:会議をする人だけ接続を優先する
通信が不安定でログインやダウンロードに失敗する
→ 対策:有線LAN対応のクレードルがあれば活用する
また、この台数になると端末本体の処理負荷も高まり、バッテリーの減りが早くなるのも見逃せません。長時間の利用を予定しているなら、モバイルバッテリーを併用するのが現実的です。
たとえば、旅行先のホテルで友人全員がスマホやPCを接続していると、誰かが動画を見始めただけで「急に重い」と感じることがあります。このような場面では、全員が一斉に使うのではなく、用途を分け合うことが快適に使うためのコツです。
▶︎4. 接続台数と利用シーンごとの影響
4.1 在宅ワークやオンライン会議での影響
在宅ワークが広がる中で、オンライン会議は欠かせない存在になっています。しかしポケットWi-Fiに複数台を接続していると、会議中に音声が途切れたり映像が止まったりすることがよくあります。原因は「帯域不足」と「通信の優先度の低さ」です。
在宅ワークでのよくあるトラブルは次の通りです。
会議中に画面共有すると、映像が遅延する
音声が途切れて発言が伝わらない
背景で家族の端末が動画を再生していて通信が圧迫される
オンライン会議は映像と音声の両方をリアルタイムでやり取りするため、接続台数が多いと最も影響を受けやすい用途のひとつです。
解決策としては以下が効果的です。
会議中は利用しない端末のWi-Fiをオフにする
動画配信やゲームは会議の時間帯を避ける
可能なら有線接続やUSBテザリングに切り替える
想像してみてください。自宅で大事なオンライン会議をしている最中に、家族がリビングで動画を見始めたとします。すると自分の映像が止まってしまったり、相手に声が届かなくなったりして焦る経験をしたことがある人も多いでしょう。会議をスムーズに行うためには、接続台数を最小限に抑える工夫が欠かせません。
4.2 動画視聴やゲーム利用での影響
動画やオンラインゲームは大量の通信を必要とするため、接続台数が増えると影響が出やすい代表的な用途です。特に高画質動画やリアルタイム性の高いゲームは、帯域不足で遅延や停止が発生します。
起こりやすいトラブル
高画質動画が頻繁に止まる
ゲームの操作が遅延して快適に遊べない
読み込みが長くなりストレスがたまる
動画とゲームが同時に利用されると、帯域が一気に消費され通信が不安定になります。
改善の工夫
動画は画質を標準画質に設定する
ゲームは接続人数が少ない時間帯に行う
利用しない端末をWi-Fiから外して帯域を確保する
家族や友人と一緒に利用するときは「重い用途を同時に行わない」ことが快適さを保つコツです。
4.3 家族・友人との共有利用での影響
家族や友人とポケットWi-Fiを共有すると、接続台数が一気に増えて速度低下を実感しやすくなります。特に一緒に動画を見たりゲームをしたりする場面では、帯域不足が起こりやすいです。
起こりやすいトラブル
全員が動画視聴して回線が混雑する
会議や仕事をしている人の通信が不安定になる
知らない間に常時接続の端末が帯域を消費している
共有利用では「誰がどの用途で使っているか」を意識しないと、全員が不便を感じる状況になりがちです。
改善の工夫
動画やゲームなど重い通信は人数を制限する
重要な作業をする人を優先させる
不要な端末はWi-Fiをオフにする
ちょっとしたルールを設けるだけで、家族や友人とのWi-Fi共有もぐっと快適になります。
▶︎5. 「限界突破WiFi II(ホリエのWiFi)」を使った場合
5.1 基本スペック(同時接続数・価格・制限など)
エックスモバイルの「限界突破WiFi II(ホリエのWiFi)」は、多台数接続に対応したポケットWi-Fiです。基本スペックを理解することで、自分の利用シーンに合うか判断しやすくなります。
主な特徴
同時接続数:最大10台
通信量:大容量で利用可能(制限がかかりにくい仕様)
利用料金:月額定額で分かりやすい
端末性能:最新規格に対応し、複数人での利用を想定
最大10台の同時接続に対応しているため、家族や小規模グループでの利用に強いのが魅力です。
このようなスペックにより、在宅ワークから旅行、複数人でのシェアまで幅広い使い方が可能です。ただし快適さを保つには、利用環境や通信量の使い方を工夫する必要があります。
5.2 同時接続10台という仕様の意味・強み
限界突破WiFi II(ホリエのWiFi)の大きな特長が「同時接続10台」に対応している点です。この仕様は、複数人での利用や、スマホ・タブレット・PCなど複数端末を持つ人にとって安心材料になります。
強みのポイント
家族全員の端末をまとめて接続できる
スマホ・PC・ゲーム機など複数台を1人で同時利用しても余裕
旅行や外出先で友人とシェアしても使いやすい
同時接続10台は、個人利用にもグループ利用にも柔軟に対応できる「余裕のある設計」です。
たとえば、自宅で家族が動画を視聴しつつ、自分はパソコンで会議、さらに子どもがゲームをするといった状況でも、上限を超える心配がありません。利用人数や端末数が多いシーンで、安心して使えるのが大きな魅力です。
5.3 接続台数が多い時の実使用感や注意点
限界突破WiFi IIは同時接続10台に対応していますが、実際に多台数で利用するときには注意すべきポイントがあります。快適に使うためには「つなげられる台数」と「快適に利用できる台数」は違うと理解しておくことが大事です。
起こりやすい状況
動画とゲームを複数人が同時に利用して速度低下
会議中に他の端末が自動更新を始めて不安定になる
上限に近い台数をつなぐとバッテリー消費が早まる
10台つなげることは可能でも、重い用途が重なると速度が落ちやすい点は頭に入れておきましょう。
快適に使う工夫
高画質動画や大容量通信は同時利用を避ける
不要な端末はWi-Fiを切って帯域を確保する
長時間利用ではモバイルバッテリーを併用する
このように、仕様上の強みを活かすためには、利用シーンごとに工夫を取り入れるのがポイントです。
▶︎6. まとめ
6.1 接続台数を考慮するときのポイント整理
ポケットWi-Fiは便利ですが、接続台数が増えると速度や安定性に影響します。そのため、利用目的に合わせて台数を調整する意識が必要です。
押さえておきたいポイント
上限台数=快適に使える台数ではない
動画やゲームなど重い通信は台数が少ないほど安定する
在宅ワークや会議では他の端末利用を控える
不要な端末はWi-Fiをオフにするだけで速度が改善する
接続台数は「つなげる数」ではなく「快適に使える数」で考えるのが大事です。
1〜3台なら快適、4〜7台は工夫が必要、8台以上は注意が必要といった目安を理解しておくと、失敗せずに利用できます。
6.2 利用シーン別おすすめ接続台数
ポケットWi-Fiは使うシーンによって必要な接続台数が異なります。目安を知っておくと、快適に使える状況を保ちやすくなります。
シーン別の目安
在宅ワークやオンライン会議:1〜2台に限定すると安定
動画視聴やゲームを含む家族利用:3〜5台程度までが快適
旅行や外出での共有利用:6〜7台までなら工夫次第で可能
8台以上の大人数利用:速度低下が大きいため用途を制限する
用途に応じた台数管理をすることで、通信トラブルを減らし快適さを保てます。
特に重要な作業をするときは、接続台数を最低限に絞るのがポイントです。
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