eSIMとWi-Fiどっちが便利？特徴・料金・選び方を徹底解説

株式会社デザイノ
9月29日
読了時間: 15分

▶︎1. eSIMとWi-Fi、どっちを選ぶべきか？

1.1 eSIMとWi-Fiの基本的な違い

スマホやパソコンを外で使うときに欠かせないのがインターネット接続です。その方法としてよく比較されるのが「eSIM」と「モバイルWi-Fi端末」です。名前は聞いたことがあっても、実際にはどう違うのか迷う人が多いですよね。

まずeSIMは、スマホに直接組み込まれている「デジタルSIMカード」です。アプリや設定だけで通信契約が完了するので、物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。海外旅行や短期間の利用でも、すぐにプランを切り替えられるのが特徴です。

一方、モバイルWi-Fi端末はポケットサイズのルーターを持ち歩くタイプ。Wi-Fiの電波を飛ばし、スマホやPC、タブレットを同時に接続できます。自宅でも外出先でも複数台で利用できるのが魅力です。

ただし、それぞれに向き不向きがあります。たとえば、スマホ1台しか使わないならeSIMのほうがシンプルで便利ですが、パソコンやタブレットを同時に接続したいならWi-Fi端末のほうが快適です。

よくある勘違いもあります。

「eSIMならどんな機種でも使える」
→対応端末でなければ利用できません。
「Wi-Fi端末ならどこでも同じ速度が出る」
→エリアや時間帯で速度差が出ます。
「どちらも同じ料金体系」
→契約方法や利用環境で大きく変わります。

つまり、eSIMはシンプルさ、Wi-Fi端末は同時接続の便利さが強みと覚えておくと選びやすくなります。

1.2 どんな人がeSIMに向いているのか

eSIMは「スマホ1台でサクッとネットを使いたい」という人に向いています。特に、契約や設定に時間をかけたくない人や、海外旅行によく行く人にはとても便利です。

たとえばこんな場面を想像してください。旅行先の空港で「現地の通信をすぐに使いたい」と思ったとき、eSIMならアプリを操作するだけで数分で利用開始できます。わざわざSIMカードを差し替えたり、Wi-Fi端末を持ち歩いたりする必要がありません。

ただし便利な一方で、注意したいポイントもあります。よくある失敗例はこちらです。

対応端末ではなかった
→ 古いスマホや一部の機種はeSIM非対応。購入前に必ず確認が必要です。
設定方法が分からず時間がかかった
→ QRコードの読み取りやプロファイルのインストールに慣れていないと、意外と手間取ることがあります。
データ容量をすぐに使い切ってしまった
→ 短期プランは容量が少なめのことが多く、動画視聴などで一気に上限に達してしまうケースがあります。

こうした失敗を避けるには、事前に対応端末を確認すること、利用予定に合わせたデータ量のプランを選ぶことが大事です。

eSIMは「荷物を減らしたい」「すぐに使いたい」というニーズにぴったりです。

1.3 どんな人がWi-Fi端末に向いているのか

Wi-Fi端末は、複数の機器を同時にネットにつなぎたい人にぴったりです。スマホ1台だけでなく、ノートPCやタブレット、ゲーム機などを外出先でも使いたいときにとても役立ちます。

たとえばカフェで仕事をするとき。スマホで連絡を取りつつ、ノートPCで資料をまとめ、タブレットで動画をチェックする…こんな使い方をするとき、Wi-Fi端末があれば1台ですべての機器を安定して接続できます。

ただし便利な一方で、注意点もあります。よくある失敗例を整理するとこうです。

バッテリー切れ
→ 長時間利用すると端末が先に電池切れになり、充電器を持ち歩く手間が増えます。
速度制限に気づかなかった
→ 使い放題に見えても、一定容量を超えると急激に速度が落ちることがあります。
持ち運びを面倒に感じる
→ スマホだけで完結するeSIMと比べると、荷物が1つ増えるのがデメリットです。

こうしたトラブルを避けるには、モバイルバッテリーを用意すること、契約前に「1日や1か月でどれくらい使えるのか」を確認することが欠かせません。

Wi-Fi端末は「同時接続したい」「安定した環境を作りたい」人に向いているサービスです。

▶︎2. eSIMを選ぶメリットと注意点

2.1 eSIMの仕組みと使い方

eSIMは、従来の物理SIMカードを差し替える必要がないデジタルSIMです。スマホやタブレットに内蔵されていて、通信事業者から提供される情報をダウンロードするだけで利用できます。

最大の特徴は、契約から利用開始までがとてもスムーズなことです。専用アプリやQRコードを使えば数分で開通できるので、店頭に行く必要もありません。

使い方の流れはシンプルです。

対応しているスマホを用意する
通信プランをオンラインで申し込む
送られてくるQRコードを読み込む
数分で通信がスタート

これだけで利用可能になります。特に海外旅行では、現地に到着してからアプリ経由でプランを追加できるため、空港のSIM売り場で並ぶ必要もありません。

ただし、注意すべき点もあります。

対応機種が限られる
→ 古いスマホや一部の端末は非対応です。
切り替えには設定知識が必要
→ 初めての人は戸惑うこともあります。
複数機器で同時利用はできない
→ 1台ごとに契約が必要になるため、パソコンやタブレットを頻繁に使う人には不向きです。

こんな特徴から、eSIMは「スマホ中心で通信を使う人」や「シンプルに契約したい人」に向いているといえます。

eSIMは少ない手間でスピーディーにネットを始められるのが大きな魅力です。

2.2 eSIMを使うときによくある失敗例と解決法

便利なeSIMですが、使い始めにいくつかつまずきやすいポイントがあります。特に初めて利用する場合は注意が必要です。

よくある失敗例を整理するとこうなります。

対応機種ではなかった 　
古いスマホや格安モデルの一部はeSIM非対応です。契約してから「設定できない」と気づくケースが少なくありません。　

→ 解決策：契約前に必ず公式サイトで「対応機種一覧」をチェックしましょう。
開通手続きでつまずいた 　
QRコードを読み取るだけと説明されますが、Wi-Fi環境がないと手続きが進まなかったり、APN設定が必要になることもあります。　

→ 解決策：事前に自宅Wi-Fiやテザリング環境を準備してから手続きを行うと安心です。
プランのデータ量を使い切った 　
短期利用のプランは1〜3GBなど容量が少なめのものも多く、動画視聴を続けていたらあっという間に速度制限にかかってしまった、というケースがあります。　

→ 解決策：事前に1日の使用量を想定し、余裕のある容量プランを選ぶことが大事です。
複数端末で同時に使えない 　
スマホで契約したeSIMをパソコンでも使いたいと思っても、それはできません。1契約＝1台の利用が基本です。　→ 解決策：パソコンやタブレットも頻繁に使うなら、Wi-Fi端末のほうが合っています。

失敗しやすいポイントを知っておくことで、eSIMはより快適に使えるようになります。

2.3 海外利用におけるeSIMの強み

海外旅行や出張で役立つのがeSIMの大きな魅力です。現地に到着してすぐに通信を使いたいとき、物理SIMだと空港で購入したり、Wi-Fi端末を日本からレンタルして持っていく必要がありますよね。eSIMなら、その手間をすべて省けます。

具体的なメリットは次のとおりです。

現地で並ばずに開通できる 　
空港でSIMを探したり、カウンターに並ぶ必要がなく、事前にアプリから購入しておけば到着後すぐに使えます。
SIMカードの入れ替え不要 　
小さなSIMカードを失くす心配もなく、スマホの設定だけで切り替え可能です。
複数の国を移動する旅行に便利 　
ヨーロッパなど複数の国を周遊する場合、物理SIMだと国ごとに買い替える必要がありますが、eSIMなら一度の契約で複数国対応プランを選べます。

ただし注意点もあります。

データ専用プランが多い
→ 通話ができないケースがあり、LINEや通話アプリで代用する必要があります。
通信品質が国によって差がある
→ 特に地方では速度が落ちる場合があるので、事前に対応エリアを確認しましょう。
スマホの設定に慣れていないと不安
→ オフライン環境で切り替える際、手順に迷うと接続できず困ることもあります。

とはいえ、荷物を増やさずスムーズにネットを使えるのは大きな魅力です。海外でのスピード感を求める人には、eSIMは最適な選択肢といえます。

▶︎3. Wi-Fi端末を選ぶメリットと注意点

3.1 モバイルWi-Fiの仕組みと特徴

モバイルWi-Fi端末は、持ち歩ける小型のルーターです。SIMカードやクラウドSIMを内蔵し、自分の周囲にWi-Fiの電波を飛ばす仕組みになっています。スマホやパソコン、タブレットなどを複数台同時に接続できるのが大きな特徴です。

一番のメリットは「複数端末で共有できる」こと。たとえばスマホでSNSを見ながら、同時にノートPCでリモート会議に参加、さらにタブレットで資料をチェック…といった使い方が1台でカバーできます。

さらに、容量が大きめに設定されているプランが多く、動画視聴やオンラインゲームなどデータを大量に使うシーンにも強いです。eSIMのようにスマホ1台に縛られないのも安心ポイントです。

ただし、利用時にはいくつか注意点もあります。

持ち運びが必須
→ スマホだけでは完結せず、常に端末を持ち歩く必要があります。
充電切れのリスク
→ 長時間利用すると端末が先にバッテリー切れになることもあります。
速度制限がある
→ 使い放題プランでも「1日○GBまで」といった制限が設けられている場合があります。

モバイルWi-Fiは「複数台を同時に安定して使いたい人」に向いている通信手段です。

3.2 Wi-Fi端末を使うときによくある失敗例と解決法

モバイルWi-Fi端末は便利ですが、実際に使ってみると「思っていたのと違った」と感じる人も少なくありません。よくある失敗例をまとめてみましょう。

バッテリーがすぐ切れてしまった 　
リモート会議や動画視聴を続けると、数時間で端末のバッテリーがゼロになることもあります。スマホと違い、Wi-Fi端末は常に電波を飛ばしているため消費電力が大きいのです。　

→ 解決策：モバイルバッテリーを一緒に持ち歩く、または長時間利用に強い大容量バッテリー端末を選ぶのがおすすめです。
速度制限に気づかず作業が止まった 　
「使い放題」とうたっていても、実際には1日10〜30GB程度の上限が設けられていることが多いです。制限を超えると急に128kbpsなど低速に落ち、動画はもちろん、ウェブページすら開きにくくなります。　

→ 解決策：契約時に「1日あたりの高速データ量」を確認しておきましょう。大量に使うなら上限が大きいプランを選ぶことが大事です。
エリアによって通信が安定しなかった 　
都市部では快適でも、地方や地下では電波が弱い場合があります。仕事で重要なときに接続が切れると大きなストレスになります。　

→ 解決策：提供エリアを事前に確認し、複数の回線に対応するクラウドSIMタイプを選ぶと安心です。
荷物が増えて面倒になった 　
スマホ1台で済むeSIMに比べると、Wi-Fi端末を持ち歩くのが負担に感じる人もいます。特に通勤カバンを軽くしたいときは邪魔になりがちです。　

→ 解決策：普段の利用シーンをイメージし、「本当に複数台同時接続が必要か」を確認して選ぶことが大切です。

Wi-Fi端末は便利ですが、失敗を防ぐには契約前の確認と使い方の工夫が欠かせません。

3.3 海外や出張でのWi-Fi活用シーン

モバイルWi-Fi端末は、国内だけでなく海外や出張先でも大きな力を発揮します。特にノートPCやタブレットを使う機会が多い人にとっては、eSIMよりも安定感があります。

たとえば海外出張でプレゼン資料をクラウドにアップロードする場面。スマホだけで済ませるには心もとないですが、Wi-Fi端末があればノートPCを直接つなげるので大容量のデータ送信もスムーズです。

さらにメリットを挙げると次の通りです。

複数台をまとめて接続できる 　
スマホだけでなく、パソコン・タブレット・ゲーム機まで同時にネットにつなげます。
クラウドSIMタイプなら現地SIM不要 　
国ごとにSIMカードを入れ替える必要がなく、そのまま複数国で利用できます。
法人利用にも対応しやすい 　
社員の出張用にまとめて契約できるため、業務用の環境整備に便利です。

ただし、注意すべき点もあります。

海外利用料金が高額になる場合がある
→ プランによっては1日数千円かかるケースもあります。
レンタルの返却忘れ
→ 海外用にレンタルした端末を返却し忘れると、延滞料金が発生することがあります。
充電環境の違い
→ 国によってコンセント形状が違うため、変換プラグやモバイルバッテリーを用意する必要があります。

出張や海外旅行で「複数の機器を安定して使いたい」なら、Wi-Fi端末の安心感は大きな武器になります。

▶︎4. eSIMとWi-Fiどっちが安い？料金比較

4.1 eSIMの料金体系の特徴

eSIMの料金は、使い方に合わせて柔軟に選べるのが特徴です。特に短期や海外利用に強く、1日単位や1週間単位でプランを購入できるサービスが多くあります。

一般的な特徴をまとめると次の通りです。

短期プランが豊富
→ 1日1GBで数百円、1週間で数千円といった使い切り型が主流です。
チャージ方式が多い
→ 必要に応じてデータ容量を追加購入できるため、無駄が少ないです。
基本料がかからない場合もある
→ 利用するときだけ課金されるので、普段はコストゼロで維持できます。

ただし、長期的に利用する場合は注意が必要です。毎月一定のデータ量を使う人にとっては、月額制のWi-Fi端末より割高になるケースがあります。特に動画視聴やリモートワークなどで月50GB以上使うなら、eSIMでは高額になりやすいです。

よくある失敗例もあります。

安さだけで選び、容量不足に
→ 格安プランは容量が少なく、使い切って追加購入すると結果的に高くつくことがあります。
複数台で使いたかったのに不便
→ 1台ごとの契約が必要なため、スマホとPCを同時利用するとコストが倍増します。
定額制と勘違い
→ 実際は従量課金型で、使い方次第で予想以上に請求額が膨らむこともあります。

eSIMは「必要なときだけ安く使える」のが魅力ですが、ヘビーユーザーには不向きな料金体系です。

4.2 Wi-Fi端末の料金体系の特徴

Wi-Fi端末は月額制が基本で、大容量を安定して使えるのが魅力です。スマホ・PC・タブレットを同時に接続しても追加料金がかかりません。

主な特徴は次の通りです。

月額3,000〜5,000円程度で使い放題に近いプランが多い
1日10〜30GBの高速通信が可能
端末レンタルなら初期費用ゼロで始められる

注意点も押さえておきましょう。

2年契約が多く、途中解約で違約金が発生
実際には容量上限があり、超過後は低速化
海外利用は別料金になり高額化することもある

Wi-Fi端末は「毎月大容量を使いたい人」に適した料金体系です。

4.3 コストを抑えるための選び方

料金を抑えるには、自分の利用スタイルを明確にすることが大事です。データ量・利用端末数・期間で判断すると失敗が減ります。

チェックすべきポイントは次の通りです。

データ量：毎月50GB以上ならWi-Fi端末が割安
利用端末数：スマホだけならeSIM、PCやタブレットも使うならWi-Fi端末
利用期間：短期利用はeSIM、半年以上ならWi-Fi端末の月額制がお得
海外利用：旅行中心ならeSIM、出張や業務利用ならWi-Fi端末が安心

よくある失敗は「安さだけで選び、結果的に追加料金で割高になる」ケースです。

コスト重視なら「データ量・端末数・期間」の3つを基準に選ぶのがおすすめです。

▶︎5. エックスモバイルのホリエのWiFi・限界突破WiFi IIの魅力

5.1 限界突破WiFi IIの基本スペック

限界突破WiFi IIは、クラウドSIM方式を採用したモバイルWi-Fi端末です。国内外で安定した通信ができ、スマホ・PC・タブレットをまとめて接続できます。

主なスペックはこちらです。

月額料金：3,800円（税別）でずっと定額
データ容量：1日33GBまで高速通信、その後は128kbpsに制限
同時接続：最大10台まで利用可能
端末代：レンタル方式で無料（解約時返却が必要）
海外対応：151か国で利用可能（別途料金）

注意点もあります。

2年契約が基本で、途中解約は違約金が発生
実際の速度はエリアや時間帯に左右される

限界突破WiFi IIは「大容量×複数端末」をコスパ良く使いたい人におすすめの端末です。

5.2 よくある疑問や失敗例と解決策

限界突破WiFi IIは便利ですが、実際に利用する際には疑問やつまずきが起こりやすいです。よくある失敗例と解決策を整理しました。

主な失敗例は次の通りです。

速度制限に気づかなかった：1日33GBを超えると低速化　→ 事前に1日の使用量を確認し、動画視聴のしすぎに注意
端末の充電切れ：長時間利用でバッテリーが切れる　→ モバイルバッテリーを常備すると安心
2年契約の縛りを見落とした：途中解約で違約金が発生　→ 長期利用を前提に契約するのがベスト

よくある疑問も押さえておきましょう。

海外でも使える？ → 151か国に対応（別料金）
複数人で使える？ → 最大10台まで接続可能

契約内容と利用シーンを把握しておけば、限界突破WiFi IIを安心して使えます。

5.3 他の選択肢と比べたときの強み

限界突破WiFi IIは、他のモバイル通信手段と比べてもバランスが優れています。特に大容量利用や複数端末接続に強いのが魅力です。

他サービスとの比較ポイントは次の通りです。

eSIMとの比較 　
→ スマホ1台のみならeSIMがシンプル。ただしPCやタブレットも使うなら限界突破WiFi IIが有利。
他Wi-Fi端末との比較 　
→ 月額が定額で分かりやすく、1日33GBの上限は業界でも大容量クラス。
海外利用 　
→ 151か国に対応しており、クラウドSIM方式で国ごとのSIM差し替えが不要。

注意点としては、長期契約が前提なことや、利用エリアによって速度が左右される点があります。

限界突破WiFi IIは「複数端末を安定して大容量使いたい人」に最適な選択肢です。

▶︎6. まとめ：eSIMとWi-Fiどっちが自分に合うか？

eSIMとWi-Fi端末は、利用シーンによって向き不向きがはっきり分かれます。最後に、選び方を整理してみましょう。